子どもにスマホを与える前にしなくてはならないことを解説します。LINEモバイルを使えば、月500円で データ通信とフィルタリングが使えるので、子ども用スマートフォンの購入を考えている方は是非ご検討ください。
目次
格安スマホ用のフィルタリングは i-フィルターがお勧め
docomo などの大手キャリアには独自のフィルタリングソフトが利用できますが、格安スマホの場合は自分で探してきてインストールしなければなりません。今のところ、格安スマホで使える最強のフィルタリングソフトは、デジタルアーツさんから提供されている i-フィルターです。
i-フィルターは、パソコン、iPhone、Android など、ほとんどの端末に対応しています。i-フィルターをスマホに入れれば、保護者は子どものスマホを遠隔で自在に操ることができます。i-フィルターには以下のような機能があります。
スマホの利用時間の制限
曜日ごとに30分単位で制限をかけられます。中学生や高校生になると、部活の連絡が LINE で来るなんてこともあるので、LINE だけは使えるようにして、他のアプリは土曜日の昼間は禁止するというように、きめ細かく設定することができます。
スマホで使えるアプリの制限
GooglePlay や iTunes の利用を禁止できるので、勝手にアプリを入れることができなくなります。もちろん、インストールされているアプリも個別に利用制限を掛けられます。
検索結果への制限
ブラウザからの検索結果に対して、見られるものと見られないものに制限をかけられます。i-フィルターが設定した年齢別の制限を利用することもできますし、ショッピングサイトやアダルトサイトは見られないというように、細かく制限することもできます。
スマホの利用状況の監視
保護者のメールアドレスを設定し、子どもの利用時間を通知する機能があります。使い過ぎていたら制限をかける、というように利用することもできます。
フィルタリングを考えたらLINEモバイルが格安
このように、i-フィルターは高度なフィルタリング機能を備えているためお値段もそれなりです。購入するとすれば、3年間3台で利用できるプランがお勧めですが、それでも19,800円です。ちょっと辛い金額ですよね。パソコンで利用する場合は、この金額で購入しなければならないのですが(1台1カ月360円というプランもあります)、スマホなら、格安SIM を提供しているサービスにオプションでつけられる場合があります。例えば、ビッグローブなら、i-フィルターは月200円で追加することができます。
でも、もっとお得なのが LINEモバイルです。LINEモバイルはオプションではなく、追加料金なしで i-フィルターを使うことができます。また、通常 LINE は SMS が使えないとアカウント登録ができないのですが、LINEモバイルなら SMS を申し込まなくても LINE を利用することができます。
LINEモバイルの申し込み方法
SIMフリー端末の購入
現在利用中の端末のSIMロックを外して利用する方法もありますが、端末がない場合は、SIMフリー端末を購入します。LINEモバイル公式サイトでも販売されていますが割高になりますので、家電量販店などで購入する方が良いです。ただし、購入する前に、LINEモバイル対応端末かどうか確認してから購入しましょう。対応端末は以下で参照できます。
お勧めの端末
とにかく安くて、そこそこの機能のものと言えば、エイスースの ZenFone がお勧め。
エイスース SIMフリースマートフォン ZenFone Go ブルー ZB551KL-BL16
うちの息子の場合、「エイスース? どこのだか知らないのはイヤだ。Xperiaにして」と生意気なことを言うのですが、Xperiaはちょっと高過ぎるので相談の結果、AQUOS にしました。なかなか調子よく使えております w
シャープ SIMフリースマートフォン AQUOS SH-M04-A(ホワイト) SH-M04-A-W
SIMカードの購入
SIMカードはLINEモバイル公式サイトから購入します。
アマゾンで安く購入できますが、月額基本料が割高な音声通話SIM しかありません。
子どもは音声通話はほとんど利用しないですし、利用する場合は、LINE電話を使えば良いので、特別な理由がない限り、データ専用SIM で十分です。
SMSも必要ないので、我が家では1GBの月額500円のSIMカードを使っています。
1GB使い切ってしまった後は、全く使えなくなるのではなく、低速で使えます。
子どもには1GBしか使えないので、外で使うときは YouTube などの動画を見ないように言ってあります。
子どもは不満みたいですが、家では wifi に接続すれば良いので問題ありません。
SIMカードには標準SIM、マイクロSIM、ナノSIM の3種類があります。
端末に合ったサイズを確認してから購入します。
小さいSIMカードならアダプタを使えば大きいSIMカード用の端末で利用できる場合もあります。
LINE モバイルの SIM カードはこちらから購入できます。
購入する時は、保護者の免許証(写真でOK)などの身分証明書が必要になります。
LINEモバイルの設定
APN の 設定
LINE モバイルに限らず、スマホに新しくSIMカードを挿したら、まずAPNを設定します。
LINE モバイルの APN は「line.me」で、ユーザーIDは「line@line」です。私は、APNを「line@line」と勘違いして手こずりました。
そんなに入力する箇所はないので、見間違えなければすぐに接続できます。
LINE モバイルのAPN設定方法について、詳細はこちらです。
LINE アカウントの取得
スマホに LINE SIM が入っていると、LINE アプリを入れた時に自動で認識され、SMS の認証をしなくてもアカウントを取得できるようになります。
新規アカウントを登録するときに SMS の電話番号を入力するように促されますが、ここでは SIM カードに記載されている番号を入れればOKです。
私が登録した時も、「SMS に 認証コードを送信しました」というようなメッセージが表示されましたが、無視して「次へ」をタップすると、問題なくアカウントを取得できました。
LINE アカウントの取得について、詳細はこちらです。
i-フィルターのインストール
i-フィルターのシリアルコードを取得
LINE モバイルを申し込むと、LINE モバイルのマイページ用アカウントが発行されます。
LINE モバイルのマイページにログインして、左側のメニューの「プラン・オプション」から i-フィルターを申し込みます。
i-フィルターからシリアルコードがメールで送られてきます。
私は i-フィルターを申込み済みなので、シリアルコードが表示されています。
スマホにアプリをインストールする
フィルタリングをかける子どものスマートフォンに i-フィルターをインストールします。
この時、Google Play で検索するのではなく、次のサイトから i-フィルターをインストールします。
Google Play の i-フィルターは、LINE モバイルのシリアルナンバーでは利用できないそうです。
子どものスマートフォンのブラウザに次の URL を入力し、インストールします。
https://www.daj.jp/cs/products/multidevice/download/
アンドロイド端末なら、次の URL でも OK です。
https://www.daj.jp/cs/products/dl/ifandroid/md/
アドレスを入力するのが面倒な方用にQRコードも貼り付けておきますね。
インストールしたアプリにシリアルコードを設定する
こちらは手で入力するしかないです。面倒ですが頑張って入力してください。
i-フィルターの管理画面からフィルタリングの設定をする
保護者のスマートフォンまたはパソコンから i-フィルターの管理画面にアクセスします。
スマートフォンからだと設定が大変なので、できればパソコンからアクセスした方が使い勝手は良いです。
子ども用のスマートフォンから設定することもできます。
管理画面はアプリではなくブラウザからログインできますので、管理する端末側にはアプリを入れる必要はありません。
この時、子どもがスマホの設定画面にアクセスできないように設定しておくことを忘れないようにしてください。
これをしないと、子どもがi-フィルターをアンインストールしたり、自分のスマホにパスワードをかけてしまったりして、親が管理できなくなってしまいます。
スマホの設定画面に保護をかけるには、まず、i-フィルターの管理画面の「システム設定」をクリックし、
「システム設定の保護」の中の「システム設定の保護をする」「デバイス管理者機能の保護をする」の二つの項目にチェックし、設定保存をクリックします。
子どもにスマホを渡す前に
もちろん、フィルタリングをかけたスマホを子どもに渡せば、子どもは文句を言ってきます。私も「友だちはゲームやり放題なのに」とか、「親にそんな権利があるのか」とか、散々文句を言われています (^^;)
なので、スマートフォンを子どもに渡す前に(ここが肝心!)子どもが納得するように話し合いをして、約束したことを紙に書かせることをお勧めします。
「約束を破ったらスマートフォンは使えなくなるよ」と念を押しておきます。
スマートフォンを解約するのは、再契約する時お金がかかってしまうので、親としても抵抗がありますが、i-フィルターなら端末ロックをかけることができますので、子どもが約束を破ったら容赦なくロックします。子どもが文句を言っても、子ども自身の書いた「約束」の紙があれば、子どもは納得するしかありません。
それにしても、子どもにスマホを与えるためにここまでする親がどれだけいるのか疑問です。
ほとんどの家庭でフィルタリングをかけずに子どもにスマホを与えているのも納得です。
全てのスマホを子ども仕様にしてしまい「身分証を提示しなければ子ども仕様を解除できない」とするべきではないかと思うのは私だけでしょうか。
長野県駒ヶ根市在住。ネットショップ構築とネットショップ運営サポートをしています。このサイトでは、ユーザーさん向けに役立つIT情報や、技術情報のメモを公開しています。詳しいプロフィール