営業しているわけでもないし広告も出していないのに最近やたら忙しいのはなぜなんだろう?と考えていたら、思い当たることがありました。普段技術情報を書くことの多いブログですが、これからキャリアアップを考えている方の参考になるかもと思ったので書きます。

キーワードの選び方で検索対策は決まる

検索エンジン対策の基本は、上位表示を狙うキーワードを決めるところにあります。

例えば、このブログのタイトルは「IT駒ヶ根」です。Google などの検索サイトで「IT駒ヶ根」を検索すると、このブログが上位表示されますが、ほとんどの方は IT駒ヶ根が何だか知らないので、「IT駒ヶ根」で検索する人はいません。検索されないのですから、たとえ上位に表示されていても誰も見に来てくれません。人の住んでいない無人島にお店がポツンとあるようなものです。

または、私は信州駒ヶ根いちご園のネットショップ店長をしていて、プロフィールに書かれているため、「信州駒ヶ根いちご園」で検索しても、このブログは上位表示されます。でも「信州駒ヶ根いちご園」で検索する人は、いちごを買いたいと思って検索している場合がほとんどです。いちごを買いたい人が IT駒ヶ根のサイトが上位表示されていても見たいとは思わないでしょう。誰も見てくれないのですから、やはり上位に表示されていても意味がありません。山小屋にスキューバダイビングの道具が売っているようなイメージです。

このように、検索で上位表示を狙うキーワードは、自分のサイトに来て欲しいお客さんが使うと思われるキーワードを推測して決めることが重要です。

ビッグキーワード

検索回数が多いキーワードをビッグキーワードと言います。いくつ以上ならビッグキーワードというような定義は特に無いと思いますが、月間検索ボリュームがだいたい 10,000件以上ならビッグキーワードといえるらしいです。

月間検索ボリュームとは、月あたりの検索回数ですが、aramakijake というサービスで予測できます。

例えば「いちご」は Yahoo!Japan では 148,500 Google では 121,500 なので、ビッグキーワードに分類されます。このように、一般的な固有名詞は、ビッグキーワードと考えて良いです。「コーヒー」「東京都」「SEO」「農業」などなど。

aramakijake では、検索したキーワードが何位に表示されるかで、月間検索アクセス予測数も表示されています。Google で1位なら 51,395回、2位なら 14,483回・・・となっています。よく検索される関連語も表示されるので参考になりますね。

スモールキーワード

反対に、ほとんど検索されないキーワードがスモールキーワードです。いちごの品種である「紅ほっぺ」は固有名詞ですが、月間検索ボリュームはYahoo!Japan で 2,640 Google では 2,160 と 1万件を切ってます。

月間検索ボリュームが少なければ、1位に表示されても、検索される回数は少なくなります。「いちご」で Google 1位表示は 51,395回だったのに、「紅ほっぺ」だと 914回に大幅に減ってしまいます。


この結果だけを見ると、検索ボリュームの多いビッグキーワードをターゲットにした方が良いような気がするかもしれませんが、それは間違った考え方です。キーワードを選ぶときに「紅ほっぺ」より「いちご」の方が良いというわけではありません。

なぜなら、ビッグキーワードは範囲が広すぎるので、検索した人のニーズをくみ取れない場合が多いからです。

「いちご」なら、「いちご」を食べたい人もいれば、宿題で「いちご」について調べているのかもしれませんし、関連語に出ているように「いちご鼻」を知りたいのかもしれません。検索結果もぶれてきます。

Googleで「いちご」を検索してみましょう。「いちご」が名前の会社もありますし、植物としての「いちご」の説明、ふるさとチョイスの御礼の「いちご」、フルーツ占いで「いちご」になった人の性格、「いちご」という名前の老人ホーム、「いちご」の絵本など、「いちご」に関連する情報の範囲の広さに驚きます。

ちなみに、検索結果を調べるときは、「シークレットモード」や「プライベートウィンドウ」を使いましょう。検索結果は学習機能があるため、普段使っている検索結果は個人のし好が含まれている場合があります。

ブラウザに、Google Chrome をお使いの場合は、右側のメニューから選択できます。

転換率とは?

つまり、月間検索ボリュームの多いビッグキーワードで1位表示されても、検索者のニーズに合っていなければ意味がありません。果物の「いちご」を売りたいのであれば、果物のいちごを探している人の目に止まらなければならず、「いちごの絵本」を探している人に見てもらえても、売上にはつながらないのです。

逆に、月間検索ボリュームの少ないスモールキーワードでも、いちごを買おうとしているお客さんに見てもらえれば、買ってもらえる可能性が高まります。

この時、アクセス数当たり何件売り上げたのかを測る指標のことを、転換率と呼んでいます。コンバージョン率、CVRと呼ぶこともあります。1,000人に見てもらえたのに一つも売れなければ転換率は0%です。逆に一人に見てもらえて、その人が買ってくれたら転換率は100% になります。転換率が高ければ高いほど高率の良いネットショップということになります。

転換率を上げるには、自分の商品を求めるお客さんが、どんなキーワードで商品を探すのかを予測して、そのキーワードで上位表示を狙います。

SEO の複合キーワード

私たちは、検索してみて、検索結果が思っていたものと違った場合、言葉を足しながら検索することが多いのではないでしょうか?

例えば、贈答用のいちごを探しているとき、「いちご」で検索してみたら「いちご占い」が表示されてしまったら、「いちご 贈答」というように、複数の言葉で調べることが多いです。お店で購入したいと考えている人は、「いちご 贈答 長野市」などと地域を追加すると、より絞り込めて、希望に合う検索結果が得られます。

ですから、ネットショップを作る側も、複数のキーワードを意識すると、ライバルが減る分、上位表示を狙いやすくなります。

地方都市なら、地域をキーワードに入れるようにすれば競合が減る分、上位表示されやすいです。その分、検索する人も減るというデメリットはありますが。また、都市圏にお店がある場合、キーワードが「東京」とか「新宿」とかになると競合が多くなってしまいますので、地域を入れるよりは、競合が少なくなりそうな特殊なキーワードを考えた方が良さそうです。

キャリアアップのキーワードを考えると人生が決まる?

複合キーワードはキャリアにつながる

以上は検索対策(SEO)の基本的な考え方なので珍しくもないですが、ふと、この「複合キーワード」の考え方が人生の「キャリア」と全く同じなんだなぁと思い当たりました。

そういえばちょっと前に、リクルート出身で中学校の校長になって注目された藤原和博氏が何かに書いていた記事を思い出しました。検索してみたら出てきました。「三角形クレジット理論」というそうです。トライセクター・リーダーという言葉もあるようですね。そんな風に書かれると、めっちゃ難しいですね。

金野索一氏による日経ビジネス・カンパネラ連載『トライセクター・リーダーの時代』との連動企画として、リクルートで数々の新規事業を手がけ、2016年4月からは奈良市立...

簡単に言えば、一つのことを極めて他人より上を目指そうと思うと大変だけど、専門分野が3つになれば(三角形なので3つ)、競合を減らせるっていうことなんじゃないでしょうか。(違ってたらすみません)

複合機ワード、私の場合

私の場合、たまたまなんですが、元々はパソコンのインストラクターだったんですが、人に教えるより自分で作りたくなってしまいプログラマに転職しました。詳細は以下の記事に書いてます。

家でパソコンを使って生活費ぐらいは稼げるようになりましたが、そのための手段としてプログラミングスキルは何かと役に立ちます。 そこで今回は、どうやってプログラミ...

今はだいぶ事情が変わってきていますが、当時は(20数年前)女性のプログラマは数が少なく、プログラミングと言えば「人間嫌いの男性が煙草を吸いながら黙々と組む」という感じだったので、プログラムも組めて、プレゼンもサポートもできる女性というのは重宝されました。つまり、「インストラクタ」と「プログラマ」が複合キーワードになっています。

そして、最近はここに「農家」が追加されて、私は「インストラクタ」で「プログラマ」で「農家」という3つの属性を持つことになり、それと同時に仕事がどんどん増えています。「インストラクタ」も「プログラマ」も「農家」も世の中にはたくさんいる職業ですが、組み合わせたとたん、ギュギュっと絞られて希少な人間になれるようです。

終わりに

最近は、会社員でも副業を認められたり、名刺を二つ持つことを勧める本がベストセラーになったりしていますが、キャリアアップを検索エンジンに例えると分かりやすくなりません?

今転職を考えている方、将来の職業に迷いのある方、これからの方向性を考えるときは是非ご自分の「複合キーワード」について考えてみることをお勧めします。

長野県駒ヶ根市在住。ネットショップ構築とネットショップ運営サポートをしています。このサイトでは、ユーザーさん向けに役立つIT情報や、技術情報のメモを公開しています。詳しいプロフィール