お金があり余っているのなら広告をバンバン出して宣伝するという手もありますが、小さいお店や農家なら、広告費はできるだけ抑えたいところですよね。広告費をかけないでホームページを見てもらうために大切なのは、まず、Google検索で上位に表示されるようにするための基礎知識です。

検索エンジン対策 SEO は Google 対策のこと

検索エンジンで、Webサイトを上位表示させるための取り組みのことを SEO(Search Engine Optimization)と呼んでいます。

検索エンジンには、Google 以外にも、Yahoo! 、マイクロソフトの Bing、楽天の Infoseek などがありますが、Yahoo! の検索エンジンが Google を利用している現在では「検索エンジン = Google」といって良いでしょう。

Google の役割を考えてみる

私たちは、困ったことがあると Google で検索して解決しようとすることがよくあります。

困ったこととして一番に挙げられるのが病気やケガです。「深夜に子どもが熱を出した」「虫に刺されて腫れている」「転んで頭を打った」など、日常的なトラブルに見舞われれば、まずスマホを取り出し検索するのが習慣になっている方も多いでしょう。

そんなとき、「熱には、この薬が効きます」「虫刺されは冷やすのが良いのでアイスノンを常備しよう」「転ばないために必要な靴はこれ」というように、解決策をうたった商品が表示されれば、その商品を買ってもらえます。

このように、検索エンジンで狙ったとおりにホームページを上位表示させられれば思う存分お金儲けできるので、詐欺業者もたくさんいるし、SEO本は書店に溢れているし、殺人事件だっておきそうなぐらい怖いことになっています。

当然、Google にとっても「検索結果で上位に表示させるワザ」についてはトップシークレットなのではないかと思われますが、意外(?)にも公表されているのです。

 Following the General Guidelines below will help Google find, index, and rank your site.We strongly encourage you to pay very close attention to th

これは、意外でもなんでもなく、Google の社会的な使命を考えれば、当然のことでしょう。

なぜなら、Googleの社会的な使命は、インターネット上に漂う無秩序な情報の中から、良質な記事を、ユーザーの求めに応じて、見つけやすくすることだからです。

もし、ユーザーの求めるものとは違う記事を表示したり、良質でない記事ばかりを表示したりすれば、ユーザーから見放されてしまい、事業が成り立たなくなってしまいます。検索結果がユーザーから支持されることが、Google の事業基盤なのです。

だから、キーワードを背景と同色にしてたくさん埋め込むとか、リンク専用サイトを作って登録しまくるというような小手先だけのSEOは排除しなければなりません。そのためにGoogle は、検索エンジンの強化を繰り返し、検索エンジンを磨き続けているのです。

小手先だけのSEO対策は、今は効果があっても、いずれ覆されるのでやるだけ損です。「すぐに効くSEO」などを考えるのではなく、王道を行くのが結局は近道になります。

検索対策の王道とは?

ではホームページを運営する私たちはどうすれば良いのでしょうか?

答えは簡単です。良い記事を書けば良いのです。ただし、ちょっと工夫が必要になります。

「Googleさん、良い記事を書いたんだから、検索エンジンに登録してよ」って言っても、広いインターネットの世界では、さすがのGoogleさんでもなかなか探し当てるのは難しいです。そのホームページがどういうホームページなのか、どのような記事を書いたのか、正しくGoogleに伝えてあげなければなりません。

そして、Googleさんは、その方法を公表しているので、その基準に沿ってホームページを作ればよいのです。ただし、知識がないと、なかなか難しいので、Google さんの基準どおりにホームページを製作することは、私たちプロの腕の見せどころでもあります。

Google の仕組み

ここで、Google の仕組みを考えてみます。

Google には、Googleボットというロボットがいて(実態はプログラムですが)インターネットの海の中を泳いでいるので、クローラー(平泳ぎではないんですね)と呼ばれています。

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※イラストはこちらからお借りしました

Googleボットさんが見ているのは、私たち人間が見ているカラフルなWebサイトではなく、htmlで書かれたソースコードの方です。

↓こちらではなく

↓こちら

文字数が多いと内容が濃いと判断される

だから、どんなにデザインが凝っていて、スライドがビシバシ使ってあるような超カッコいいサイトでも、文字がなければGoogleボットさんから見たら、内容の無いサイトということになってしまうんです。

その点、ブログは文字がメインなので有利ですよね。1,000文字以上書けとか、いや3,000文字以上だとか言われるのはそういうわけです。文字数が多ければ、それだけ内容の濃いサイトということになりますから。でも、「あああああああああああああ」とか、意味のない文字を突っ込んではダメ。そこは Googleボットさんだって賢いので、意味があるかないかぐらい見分けています。

ちなみに、ブラウザ内で右クリックして現れるメニューの中から「ソースを表示」というコマンドを選べば、ソースコードを表示することができます。ご自分のサイトを Googleボットの気分で眺めてみるのもよいかも。

下は、インターネットエクスプローラーの場合です。ブラウザの種類によって表示されるメニューは多少違います。(いきなり画像が Yahoo! ですが、説明したいのはメニューの方です)

逆に、文字がなくて、画像が貼り付けられているサイトの場合、htmlでは画像は次のように書きますので、

画像8枚だと、こうなってしまい

Googleボットさんから見たら、何のこっちゃってなっちゃうわけです。

img タグには、alt とか、title とか、画像の説明をつけることができるので、せめて、こんな風に書くべきですね。

タグとは何か

話が前後しましたが、imgタグ という言葉が出てきました。タグというのは、ホームページを作るときに付ける決まりです。

ホームページはテキストファイルで作るのが決まりです。テキストファイルとは、太字とか文字サイズとかの文字装飾を一切使わない、文字だけのシンプルなファイルのことです。

テキストファイルの場合、文字に印をつけることができないので、「ここから」「ここまで」という文字の範囲に印をつける場合に「タグ」を使います。検索エンジン対策に効果的なタグには、タイトルタグと見出しタグがあります。

見出しタグは、h1 が最強で、数字が大きくなるにつれて重要度が低くなっていく感じ。一番強いのは title タグ。トランプの大貧民(大富豪と呼ぶ地域もあるらしい)で言えば、ジョーカーかな。title タグは、ブラウザのタイトルバーに表示される部分。

title タグと h1タグは、だいたい同じ内容にすると良いと言われています。

このように、タイトルタグと見出しタグを使ってブログを書くと、Google にも文章の内容が分かりやすくなって、検索エンジンに正しく登録してもらえるというわけです。

まとめ

Googleボットさんは、title タグを見て何のサイトなんだか判断するので、title の付け方は超重要です。

あとは、記事の内容を濃くすること。濃くすれば文字数も当然多くなりますよね。

そして適切な見出しをつけること。

そうすれば、Google はちゃんと検索表示してくれます。だって、それが仕事なんだから。ただし順位がどうなるか、ということについてはもう少しテクニックが必要になってきますので、それはまた次の機会に。

今回は、よく言われていることを、Googleさんの立場に立って考えてみました。今後のご参考になれば嬉しいです。

それでは、また (^^)/