家でパソコンを使って生活費ぐらいは稼げるようになりましたが、そのための手段としてプログラミングスキルは何かと役に立ちます。
そこで今回は、どうやってプログラミングスキルを身につけたのか、私の体験談を書きますのでご参考にしていただければ幸いです。

※イラストはイラストACさんからお借りしました

IT業界へ入るまでのいきさつ

子どもがいたら働けないでしょう?と言われたのがきっかけ

高校生の頃、夜、父が家に若い男性を連れて帰りました。どういう関係の人かは分かりませんが、会社の部下だったんだと思います。

父とその若者と私の3人で話をしていて、話の流れから、私が「結婚しても働きたい」というようなことを言いました。
すると、その若者が「働けるわけないでしょう? 子どもは誰が育てるの?」と、私を何も知らない子どもだなぁと馬鹿にしたように言ったんです(実際子どもでしたが)。

父は、家の家事も育児も女の仕事と思っているような昭和のオヤジでしたが、その時なぜか私のことをかばって「これからは女性も外で働く時代だ」みたいなことを言いました。
そして、若者が帰った後「あの時はムカッとしたんだよね」って言ったのをよく覚えています。

その時から何となく「子どもができても働くためにはどうしたらよいか?」ということが私にとっての課題となりました。

アルバイトで手に職をつける

高校生のとき、喫茶店のウェイトレスやスーパーのレジ打ちなど、アルバイトの王道はだいたい経験しました。そこで、大学への進学が決まった時、手に職をつけられるアルバイトを探すことになりました。たまたま、保険の伝票をパソコンに打ち込むデータ入力の仕事を見つけ、4年間続けました。

この時にタイピング技術を身につけ、話すのと同じぐらいのスピードで正確に入力をこなせるようになりました。

タイピングができるとプログラミングでミスが減りますし、考えながら入力することができるようになるので有利です。プログラマの中にはタイピングができなくて、キーボードを見ながら3本指ぐらいで入力している人も結構います。

就職先でコンピュータの勉強

タイピングのアルバイトを続ける中でコンピュータがどうなっているのか興味を持ちました。大学が文学部だったのでコンピュータとの接点がなく、就職先でコンピュータ技術を身につけられないか考えました。

幸い、コンピュータの専門学校に国語講師として就職することができ、その学校で自分の授業がないときに他の授業を受けさせてもらうことでコンピュータの勉強をしました。

パソコンのインストラクタに転職

専門学校のコンピュータの勉強は、情報技術者の資格試験対策がメインでした。ハードウェアはどうなっているか? とか、アルゴリズムの書き方とか、座学の勉強が多く退屈でした。
それよりもパソコンを使うことの方が楽しくなってしまい、Word や Excel をいじっているうちに、パソコンを極めたくなり、パソコンスクールに転職。そのままパソコンインストラクタになりました。

パソコンインストラクタの限界を感じる

パソコンインストラクタも長くやっていると段々高度なことを求められるようになっていきます。Excel も上級編講座を担当できるようになれば、マクロ(VBA)をやって、ということになります。

マクロを勉強しているときに、ふと「教えるための勉強」に疑問を感じるようになりました。

パソコンのインストラクタはパソコンを使う時間が少ないです。パソコンを使うのは生徒さんで、生徒さんから質問があれば生徒さんのところへ出向き「あーして、こーして」と口で説明はしますが操作するのは生徒さんです。

説明するんじゃなくて、自分で1日中パソコンを使いたいと思うようになりました。

プログラマに転職

そんなわけで色々回り道をしましたが、30歳目前になって、やっとプログラマにたどり着きました。

そしてプログラマになってみてはじめて、「あ、これ家でできる仕事だ」ということに気がつきました。

プログラマに転職したおかげで、最近の「テレワーク」の波に乗り、在宅ワーカーになることができたというわけです。

プログラミングの勉強にExcelがお勧めの理由

結果的に私にとってのプログラマへの入り口は Excelマクロ(VBA)でしたが、今考えてみても、プログラマになるために、まず Excel マクロ(VBA)を勉強することは次のような理由からオススメです。

Excelは身近にあって、すぐに使える

プログラムを組んでソフトウェアを開発するとき、まずぶち当たる最初の壁は「準備」です。

例えば、ネットショップで買い物をするとき、パスワードを入れてログインするとか、買いたいものを選んでカートに入れるとかっていう仕組みは全てプログラムがやっていることですが、そのプログラムを何で作るのか準備するのが結構大変なんです。

顧客情報や商品情報を保存する時、今どきはデータベースを使うのが普通ですが、ではどのデータベースを使うのか? オラクルかSQL Serverか? データベースは社内に置くのか? レンタルサーバーを借りるのか。考えるだけでも大変です。

その点、Excelでネットショップを作る人はいないと思いますが(作れないことはないけど)あらかじめワークシートにデータを入れておくことができるし、書き出したデータが正しいかどうかすぐ確認できるし、だいいち、たいていのパソコンにインストールされていますから、やろうと思えばすぐ始められるんです。

Excelはプログラムのミスを見つけるのが簡単

プログラムのミスのことを「バグ」と言い、バグを見つけることを「デバッグ」と言います。バグは虫という意味で、デバッグは、虫みたいに小さいものを探しだす作業という意味です。

プログラムはたった1文字の入力ミスでもエラーになるので、初心者はここでまずへこたれます。

でもExcelは入力ミスがあるとうるさいぐらいに警告をしてくるし、超優秀なバグを見つけるための道具(デバッグツール)も用意されているし、至れりつくせりです。

事務員でもExcelでプログラムを組めると有利

Excelでプログラムができると事務効率が飛躍的に向上します。プログラマじゃない人でも使えると得をします。

最近、有効求人倍率が増えているけどミスマッチが起きていて、例えば、一般事務を希望する女性が多いのに、事務の求人が少ないっていうことが言われていますよね。

パソコンやインターネットが普及したおかげで、一般事務に求められる能力が高まっているように感じます。小さい会社ほど人をたくさん雇えないので、その分、一人に求められる仕事の種類が増えます。つまり、プログラムも組めて、Web製作もできることが事務職に求められる時代になってきています。

子育て中で仕事に就けないという主婦の方で、将来事務員を希望される方も、是非、今のうちにプログラムを勉強しておくことをお勧めします。

このブログでは、今後、Excel マクロ(VBA)の使い方についても解説していきますので、是非また遊びに来てくださいね (^^)/